備忘録

感想・日記

個人的2023年ベストムービー

去年いろいろあった反動で今年はインプットに徹した1年になったので、結果、映画も舞台も過去最高回数通ったのですが
全部書いてたら書ききれないしとんでもなく気持ち悪い内容になるので(友人たちならお察しでしょう)、映画に絞って振り返ろうと思います。

きっちり数えてないですが、Filmarksで見たチェックを入れた数は〜70本くらいでした。
ベストムービーは今年上映&映画館で見たもの(多分半数くらいかな?)に絞って選んでみました。

作品の評価というよりも個人的に心に残ったランキングです。

第1位 不思議の国の数学者

そう!!!数学の面白いところってこれなんですよ!!!と共感で観終わった後スキップして帰りたくなった映画。こんなにも言語化・可視化ができるんだと、E=mc2が輝いた瞬間からこれが2023年ベストムービーだと決めていました。
全数学・物理好きに観てほしいし、文系の人の感想も聞いてみたい。公開終了ギリギリに観たのもあって周りに観た人がいない……この感動を誰かにわかってほしいのに……!

第2位 断捨離パラダイス

推しが出てるとか好きな制作陣とか関係なく2回観に行ったのはこれが唯一です。
ストーリーや構成ももちろん良いのですが、映像表現としての魅せ方も素敵。ゴミ屋敷の話ですが、おもちゃ箱を見ているかのような気分にもなります。
社長がとってもチャーミングで大好きでした♡

第3位 PERFECT DAYS

主人公・平山の生き方に共感しっぱなしでした。必要なだけのお金を向いている仕事で稼いで、好きなものに囲まれて、面倒事からはちょっと逃げがちで、仄かに想いを寄せる人がいて、どうにもならないこともあって……現実的な理想として私も将来これになりたい。私はまだ平山と姪っ子の間にいるかな。鍵を掛けない生活はまだできそうにない。
散々言われてるけどパンフレットの表紙も秀逸。

第4位 アステロイド・シティ

劇中劇&その役者たち&それをTVショー…という階層構造で魅せる手腕の凄まじさ。ウェス・アンダーソンの映画を観たのはこれが初めてだったので、中盤くらいまで頭の中ずっとパニック状態だったし今思い返してもどう感想書いていいのか全然わからないんですけど、とにかく宇宙人がかわいくてかわいくてかわいくてあの立体物のグッズ欲しいんですけどフィギュアとか出ませんか?????違う言いたいことはこれじゃないいやグッズも重要ですけど!!!!!
いずれ配信等で一時停止を駆使ししながら観返したい映画です。

第5位 窓ぎわのトットちゃん

今年の映画納めでした。
今年一泣いた映画。戦争についての説明をおそらくあえて削っていて、あっ…と思わせる作りになっていたのですが、知識として持っていても実感としてはなかなか難しいことを体験させてくれた映画です。
前半も含め、過去の話ではありますがこれは現代の話だなと、今アニメ化された理由がわかるような気がしました。

第6位 リバー、流れないでよ

大好きヨーロッパ企画長編映画第二弾。
いつもの理屈っぽい(笑)感じは残しつつ、前回と打って変わって「ヨーロッパ企画の入口」とするのに最適なカジュアルさになっていて感動しました(感動ポイントそこ?)
逃避行、好きだったなあ……!

第7位 交換ウソ日記

いかにも面倒臭そうなベストムービーのラインナップの中で忽然と光る野いちごジュニア文庫!
(今作は漫画じゃないけど)少女漫画原作の映画ってだいたいフォーマットが一緒なんですが(貶してないです大好きです)、そのフォーマットあるあるの要素をきっちり全部入れ込みつつ(バスケの練習でバックハグとか恋より友情が描かれる時間が長いとか)、一切のストレスを排除し(悪人がいないし無駄なギャグも無い)、これが令和の少女漫画原作映画だ!!!と突き付けるのに最高のクオリティで非常に心が豊かになりました。こんな目線で観る映画じゃねえよ。いや感動したんだって。マキシマムザホルモンは世界を救うんだよ。

第8位 わたしの見ている世界が全て

ずっと胃が痛い映画でした。
私も資本主義の鬼にならないように気をつけないといけない。あの結末、私は好きです。
森田想さん、やっぱり凄い……

第9位 aftersun/アフターサン

観た直後はあんまりピンときてなかったんですが、何かにつけこの映画を思い出してしまう。
シャーロット・ウェルズ監督の映画で号泣するまで死ねない。

第10位 首

ラスト、たった一言で全てを滑稽なものにしてしまう力が凄まじすぎて、エンドロール始まって5秒くらい理解できずぼーっとしてしまった。人間のことが大好きで大嫌いで何よりも愛してなきゃこんなの描けない。
「ラブコメだった!」と言う友人と「ラブだしコメディだったけどぉ……!」と盛り上がったのでみなさんもよかったら議論してみてください(?)

番外編 翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~

10位に入れるか悩み惜しくも外れたものの埼玉県人として触れないわけにはいかず……
だいたいこういう映画の2作目ってコケるイメージがあったんですけど、前回より面白くなってるじゃん!?!?なんでやねん!?!?
前作、栃木が全然いじってもらえなくて、群馬はあんなにバカにしてもらってたのになんでだよお……と悲しかった栃木出身私、今回三重がスルーされたときに「おっ今回の栃木枠はここだな…!」とニヤニヤしてたんですが、貴様……!裏切ったな………!!!!
関西圏の友人もめちゃくちゃ楽しんでました。三重は関西じゃないらしいです。第3弾もあるといいな。

おわりに

今年公開に絞らない場合はスウィング・キッズとたかが世界の終わり(配信舞台版)の二大巨頭です。

本年もお陰様で楽しい1年を過ごすことができました。出会ってくれた全てに感謝!
来年もどうぞよろしくお願いいたします。