備忘録

感想・日記

ミュージカル『悪ノ娘』観劇記録

2024/3/13〜17
@こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ

推し(平井颯太くん)の初ミュージカル!!
全通チケなるものが用意されていたので、全通しない選択肢はありませんでした。オタクってチョロ〜い!

以下、ネタバレしかない感想文です。


予想を遥かに上回る正統派ミュージカル…!!!

悪ノ娘」「悪ノ召使」「リグレットメッセージ
この3曲は当時聴いていたので、なんとなーくふわっとどんな話は知っていたのですが、こんなにしっかりした古典だとは。
ストーリーそのものは歴史を辿ってる感というか、「なるほどな〜」という感想以外そこまで湧いてこなかったのですが、その分ストレス無く演技演出を楽しめる舞台だったなあと思いました。
これは確かに再演繰り返しますわ。いろんな人のパターン観たいもん。

まず女性陣みんな歌上手くて最高だった。
ポップス歌唱、ミュージカル歌唱、声優歌唱といろいろあったけど、バラバラな印象は受けずどれもしっくり来て良かったです。

リリアンヌ。わがまま王女…という一言では片付けられない悪っぷりと、14歳の少女の可愛らしさを共存させていて凄かった…センター0ズレで観た時は本当に目を離すことを許してもらえなかった。
千秋楽、カテコのとき推しがほぼ見えない座席だったので諦めて主演2人を見てたんですが、リリアンヌ様は最後絶対私を見ながら微笑んでくださったと思います本当に本当にありがとうございました(お花畑)

アレン。少年がいた……。特にドレスを着た時のシルエットが"14歳の少年"そのもの。
印象に残るシーンが多くて抜粋しきれないのですが、ミカエラの死のあと、剣を抜いて叫ぶところ…毎公演胸が苦しかった。
殺陣も凄かったな〜!特にミナージュ、ヨーク、マークとの殺陣、3名がアクション超上手かったというのももちろんあるけど、男性陣に全く引けを取らないかっこよさだった。

ジェルメイヌ…というかはまちゃんの「さっけ〜がのみたい、の゛ォみィたい、さけが♪」でハロヲタ私が死にました。推し俳優を観るために行った舞台で元ハロメンの歌の懐かしさに心が乱され…わけがわからん。やっぱり力強い役が似合うな。相変わらずスタイルお化けだな。もっとソロ歌唱聴きたかったな…。

カエラ、歌い出した瞬間に「ミクだ!?!?」ってなったし、喋り出しても「ミクだ!?!?!?!?」ってなった。すごい、すごい可愛かった……。毒舌もハマってた。
「最高速の別れの歌」は悪ノシリーズ関係無くない?とちょっと気が散ってしまったかな。

ネイの声色の使い分けにはゾクゾクしました。表情にも。アレンにレオンハルトの噂話をしたあとの最後の笑み、何公演観ても怖かった。
千秋楽のアドリブはほんと可愛かったなww

クラリスやシャルテットもすごくキャラに合ってる演技と歌声で良かった。
特にシャルテット、正直最初はあんまり印象に残ってなかったんだけど、公演数重ねるごとになんかすごくご本人の真面目で努力家なんだろうなという感じが着実に積み重なっていったというか、良い意味で"普通の子"がマリアムに立ち向かう姿にグッと来て。公演通して一番印象に残ったキャラクターかもしれないです、シャルテット。

それにしてもとにかくマリアム侍女長とエルルカが飛び抜けて歌上手くて、"三英雄"としての説得力がすごかった。めちゃくちゃかっこよかったな…。間違いなく彼女たちがこの舞台の支柱。
ただ同じ三英雄の一人、レオンハルトの歌が物足りない…!ってなってしまったのは残念ポイントだったな…。やっぱりミュージカルにおいては歌唱力=戦闘力なので。もうちょっと威厳が欲しかったのが本音。酔拳は楽しかった!w


脚本について。
あの、情報量………!!!笑
初日、事前知識3%でアンサンブルの推し自動追跡botをしてたせいでまじでついていけなくてェ………!
ただ2回目観たら「???」になってたとこ全部解決しましたわ。追いきれなかった私がただただ悪い案件でした。
でもやっぱり盛りだくさんではあったし、内容は理解はできたとはいえ特に終盤の駆け足な印象は拭いきれなかったな。グーミリアの存在感の無さにGUMI大好き中高生だった私は泣きました。エン。

パン屋姉妹も役付きにする必要あったのかな…はちょっと感じてしまった。
パン屋姉妹、出番多くないし、今回アンサンブルの女性陣の歌が本当に上手いからパン屋の楽しい歌より緑の国殲滅後の歌のほうが圧倒的に印象強くなっちゃってて
アンサンブルだけでも緑の国の一般市民を描くのは成立させられたんじゃないかなあ…序盤のシェフさんみたいに…と。
その分終盤に時間使うかキールさんの歌があってもよかったんじゃないかな。と、キールさんのようなメンズが好みど真ん中の夢女が申しており……いやそれは置いといても山沖さんがアドリブ要員ってそんな贅沢な!?!?

ってことで再演あったら休憩挟んで二部構成にしませんか??coopホールの椅子ケツ痛くなるしさ こんなにも盛りだくさんの舞台なのに、まだまだ見たいところがいっぱいあるよ〜TT

あと個人的な好みの話ですが、こちらは良かったところ。
キールの子孫が「大罪の器はスケープゴートなのではないか」と問いかけるところとか、アレンの「窮屈だったんだね」とか、ラストのリリアンヌの「レンがくれた命だから」と理由をしっかり明言するところとか
全部言葉にしちゃうのはあんまり粋じゃなくない?と普段なら思ってしまう点がいくつか。
(※小説版読んでないので舞台オリジナルかそうじゃないかはわからず申し訳ない)

でも決してくどいわけではなかったし、この舞台の客層を考えると、初めての観劇や初めての古典って人もかなり多そうだし
物語の楽しみ方はこういうのもあるよ!とすごく丁寧に教えてくれてる感じがして、とても好印象でした。
初心者に優しく、かつ慣れている人にも見応えたっぷり、って両立させてるのめちゃくちゃすごいことなんじゃないか……?


さて、推し・平井颯太くんの話をしましょうか。
とはいえファンレ書いたらだいぶ満足してしまったんですけどね。上手くまとまったと思ったのに3000字超えてたね。なんでいつもこうなんだろうね。読まなくていいですよ…ほんとに…ファンがいることが伝わりさえすれば十分なので…(と頭ではわかっているのにね…)

もうね、めっちゃかっこよかった…………(泣)

冒頭、キールの語りの後、民衆の第一声「来たぞ!」が平井くんです。
あとジョセフィーヌの曲でセンターで踊ってます。はぁ…最高。
語るより見てもらった方が早いので↓どうぞ

https://x.com/enterstage_jp/status/1768475581245702398

ジャズダンス中心?に今まで習ってきたようなので、手足の長さとキレを活かした情熱的なダンスが似合うこと似合うこと……
あと社交ダンスやコンテンポラリーなどもあり(多分)、
前回出演したぼくプリでも様々なジャンルのダンスがありましたが、今回のほうがより平井くんの持ち味の活かされるジャンルが多かったように思います。
ずっと目立つ位置にいたし、貫禄すらも感じさせる……本当に芸能界1年目です???いや間違いなく1年目のフレッシュさもある………頭おかしなるで

平井くんのダンスって、感情と身体表現がそのまま繋がっているような感じ(?)がしているんですが、その表現力が今回殺陣にも存分に活かされ……というかぼくプリからの進化度合いが!!!ねえ!!!!どうなってんの!?!?!?

アンサンブルの中で最年少なのもあって、全員が親衛隊員で出てるシーンなんかはほんと下っ端っぽくて可愛らしい役(髪ブォンしてた子です)がとても似合っていたのですが
手練れと言われる槍使いで出てきたときの"手練れ"としての説得力ですよ………え?こんな強かったっけ?

まじでめちゃくちゃ強くて怖かった。ぼくプリのとき、正直平井くんの殺陣は身体能力はもちろんすごいけどあんまり殴られても痛くはなさそうだな…wとか思ってたのにな。ほんの2ヶ月前のコスプレイベントでも武器の扱いに手間取ってたりで微笑ましく思ってたはずなのに。

側近的な感じで兵士2人いるようなシーン、ほとんど平井くん担当してるんですが、同一人物かは定かじゃないですがとにかく強い兵士の役を終始やってるわけですよ。表情の作り方も"強者"だったな…。下っ端と強者を同じ舞台の中で演じ分けてるってすごい。
殺られる瞬間なんてもう主人公だったじゃん……本当にかっこよかった。

今後平井くんはどんな道に進んでいくのかなあと多少なりとも不安だった時期はまあ短いながらもあったりもしましたが、しっかりと自分を活かすことができてかつ成長もできる、そんな場所にいてくれていることが本当に嬉しいです。
平井くんのダンスをもっとずっと見続けていたい!!!というエゴだけで応援し始めましたが、本当に私の見たい姿ばっかり見せてくれるのでこの1年ずっと夢の中にいる気分です。一生覚めないでほしい。

そんなわけですっかり傲慢の悪魔に取り憑かれてしまったので、今はダンスだけじゃなくて演技も殺陣も歌も全部見たい!!!あとイベントとかもいつもめっちゃ楽しいのでバラエティもね!!何でも嬉しいね!!!2年目も躍進していきますよーに!!!!!


睡眠不足と食欲減退で自律神経ぶっ壊れたことだけが今回の反省点です(もう治りましたのでご安心ください)
楽しい5日間9公演、ありがとございました!!!

個人的2023年ベストムービー

去年いろいろあった反動で今年はインプットに徹した1年になったので、結果、映画も舞台も過去最高回数通ったのですが
全部書いてたら書ききれないしとんでもなく気持ち悪い内容になるので(友人たちならお察しでしょう)、映画に絞って振り返ろうと思います。

きっちり数えてないですが、Filmarksで見たチェックを入れた数は〜70本くらいでした。
ベストムービーは今年上映&映画館で見たもの(多分半数くらいかな?)に絞って選んでみました。

作品の評価というよりも個人的に心に残ったランキングです。

第1位 不思議の国の数学者

そう!!!数学の面白いところってこれなんですよ!!!と共感で観終わった後スキップして帰りたくなった映画。こんなにも言語化・可視化ができるんだと、E=mc2が輝いた瞬間からこれが2023年ベストムービーだと決めていました。
全数学・物理好きに観てほしいし、文系の人の感想も聞いてみたい。公開終了ギリギリに観たのもあって周りに観た人がいない……この感動を誰かにわかってほしいのに……!

第2位 断捨離パラダイス

推しが出てるとか好きな制作陣とか関係なく2回観に行ったのはこれが唯一です。
ストーリーや構成ももちろん良いのですが、映像表現としての魅せ方も素敵。ゴミ屋敷の話ですが、おもちゃ箱を見ているかのような気分にもなります。
社長がとってもチャーミングで大好きでした♡

第3位 PERFECT DAYS

主人公・平山の生き方に共感しっぱなしでした。必要なだけのお金を向いている仕事で稼いで、好きなものに囲まれて、面倒事からはちょっと逃げがちで、仄かに想いを寄せる人がいて、どうにもならないこともあって……現実的な理想として私も将来これになりたい。私はまだ平山と姪っ子の間にいるかな。鍵を掛けない生活はまだできそうにない。
散々言われてるけどパンフレットの表紙も秀逸。

第4位 アステロイド・シティ

劇中劇&その役者たち&それをTVショー…という階層構造で魅せる手腕の凄まじさ。ウェス・アンダーソンの映画を観たのはこれが初めてだったので、中盤くらいまで頭の中ずっとパニック状態だったし今思い返してもどう感想書いていいのか全然わからないんですけど、とにかく宇宙人がかわいくてかわいくてかわいくてあの立体物のグッズ欲しいんですけどフィギュアとか出ませんか?????違う言いたいことはこれじゃないいやグッズも重要ですけど!!!!!
いずれ配信等で一時停止を駆使ししながら観返したい映画です。

第5位 窓ぎわのトットちゃん

今年の映画納めでした。
今年一泣いた映画。戦争についての説明をおそらくあえて削っていて、あっ…と思わせる作りになっていたのですが、知識として持っていても実感としてはなかなか難しいことを体験させてくれた映画です。
前半も含め、過去の話ではありますがこれは現代の話だなと、今アニメ化された理由がわかるような気がしました。

第6位 リバー、流れないでよ

大好きヨーロッパ企画長編映画第二弾。
いつもの理屈っぽい(笑)感じは残しつつ、前回と打って変わって「ヨーロッパ企画の入口」とするのに最適なカジュアルさになっていて感動しました(感動ポイントそこ?)
逃避行、好きだったなあ……!

第7位 交換ウソ日記

いかにも面倒臭そうなベストムービーのラインナップの中で忽然と光る野いちごジュニア文庫!
(今作は漫画じゃないけど)少女漫画原作の映画ってだいたいフォーマットが一緒なんですが(貶してないです大好きです)、そのフォーマットあるあるの要素をきっちり全部入れ込みつつ(バスケの練習でバックハグとか恋より友情が描かれる時間が長いとか)、一切のストレスを排除し(悪人がいないし無駄なギャグも無い)、これが令和の少女漫画原作映画だ!!!と突き付けるのに最高のクオリティで非常に心が豊かになりました。こんな目線で観る映画じゃねえよ。いや感動したんだって。マキシマムザホルモンは世界を救うんだよ。

第8位 わたしの見ている世界が全て

ずっと胃が痛い映画でした。
私も資本主義の鬼にならないように気をつけないといけない。あの結末、私は好きです。
森田想さん、やっぱり凄い……

第9位 aftersun/アフターサン

観た直後はあんまりピンときてなかったんですが、何かにつけこの映画を思い出してしまう。
シャーロット・ウェルズ監督の映画で号泣するまで死ねない。

第10位 首

ラスト、たった一言で全てを滑稽なものにしてしまう力が凄まじすぎて、エンドロール始まって5秒くらい理解できずぼーっとしてしまった。人間のことが大好きで大嫌いで何よりも愛してなきゃこんなの描けない。
「ラブコメだった!」と言う友人と「ラブだしコメディだったけどぉ……!」と盛り上がったのでみなさんもよかったら議論してみてください(?)

番外編 翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~

10位に入れるか悩み惜しくも外れたものの埼玉県人として触れないわけにはいかず……
だいたいこういう映画の2作目ってコケるイメージがあったんですけど、前回より面白くなってるじゃん!?!?なんでやねん!?!?
前作、栃木が全然いじってもらえなくて、群馬はあんなにバカにしてもらってたのになんでだよお……と悲しかった栃木出身私、今回三重がスルーされたときに「おっ今回の栃木枠はここだな…!」とニヤニヤしてたんですが、貴様……!裏切ったな………!!!!
関西圏の友人もめちゃくちゃ楽しんでました。三重は関西じゃないらしいです。第3弾もあるといいな。

おわりに

今年公開に絞らない場合はスウィング・キッズとたかが世界の終わり(配信舞台版)の二大巨頭です。

本年もお陰様で楽しい1年を過ごすことができました。出会ってくれた全てに感謝!
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

2023年10〜11月観劇鑑賞参戦記録

ちゃんと記録付けとこ〜と思ったのでブログ始めました。
今どきブログ?知るか。私は由緒正しき平成のオタクなので。

ブログの概要にも書いてますが、レビューではなく日記代わりです。
個人の感情だだ漏れ。脊髄で書いてます。ネタバレ配慮してないし一部口が悪いよ!

目的のものだけ読みたい人は目次から飛んでね。

【舞台】切り裂かないけど攫いはするジャック

@本多劇場

さすがのヨーロッパ企画!!素直に面白かった!!
「謎が謎を呼ぶ」ではなく「推理が推理を呼ぶ」ミステリー。ミステリー……?

ただちょっと思想…というほどでは無いんですけど風刺が強くて結構疲れました。「リバー、流れないでよ」を観て本公演も行ってみよう!となった人や、場所によっては子供無料席もあったようなので、だ、大丈夫……!?重くない!?といらん心配してしまった。ご無事でしたか?
まぁでもあの手の話にロマンを感じる気持ちはね、すごくわかる。

アフタートークのある回に行ったのですが、登壇者のみなさんぐったりしていてちょっと笑いました。そりゃそうなる。台詞量もとんでもなかったですね……40公演本当にお疲れ様でした。
小道具のことを早口雄弁に語る酒井さんがとっても可愛かったです♡

あと下北沢って本当に美味しいごはん屋さんが多くて良いですね。焼酎おでん出汁割りしてもらった。幸せ。

【ライブ】T-SQUARE 45th Anniversary Celebration Concert

@東京 国際フォーラム ホールA

胎教から聞き始めて(?)今までなぁなぁでBGMにしていたんですが、今回歴代の変遷がわかりやすい構成になっていたので、宮崎時代のサウンドが超〜〜〜好きなことがわかりました。以来Sweet & GentleとT-SQUAREばっかり聴いてる。

ところでどうして両親の取るチケットは毎回2階席の端なのか(笑)

【映画】私たちのハァハァ

@池袋HUMAXシネマズ

HUMAX CINEMA×東京工科大学メディア学部 共同プロジェクト 特集上映『青春~私たちが知りたい、みんなの青春のかたち~』松居大悟監督のトークショー付きにて鑑賞。初見。

オタクとしてめちゃくちゃ共感するところもあれば、若いなぁ……と俯瞰して見てしまうところもあり。各々の方向性や熱量の違いが決定的な亀裂になる瞬間、あるよねえ……(遠い目)
私はもうどちらかというとあの最後に失望していたお姉さん側になってしまった。

トークショーでは松居監督と東京工科大学の学生さんが登壇。フレッシュなやり取りに癒やされました。

【舞台】『Dancing☆Starプリキュア』The Stage

@品川プリンスホテル ステラボールサンケイホールブリーゼ

もうね、この2ヶ月どころか2023年といえばこれ、ぼくプリ
リピチケ含め11公演+配信という過去最高観劇回数となりました。

今年春から芸能活動を始めた平井颯太くんの初の大舞台。
たった半年でこんなに大きな、そしてこんなに素晴らしい舞台に出てくれて感無量です。
東京千秋楽時点での限界感想文は以下にあるのでよかったら薄目で見てください。5000字近くあります。あんなもん浴びて正気でいられるかってんだ

いや〜〜〜楽しかったな……
脚本がとにかく巧みで、初見よりも回数を重ねる毎に涙腺がどんどん緩んでいきました。
プリキュアは未履修でしたが(世代ゆえ)、想像通りのキラキラ感だけではなく、大人の葛藤をこんなにも描いてくれるなんて。悪役の正義を否定しない……これこそ主人公だな……。配信のスイッチング映像で最後の室井先生の表情がよく見えるのですが、多分私も同じ顔してた。

東京公演から大阪公演の間の1週間、配信を擦り切れるほど観ていて、本当に凄い舞台だな……と思っていたのですが、大阪、楽日に観に行ったらめちゃくちゃ細かい修正がされてた。まだ完成度上がるんですか!?!?!?
パンフのネタバレになっちゃうので詳細は伏せますが、インタビュー内でほさかさんが仰られていた通りの冷静な修正が東京大阪間に行われていたんだろうなと……そしてその中で一際爆発するキュアトップ=田村升吾さん。まさに体現者。凄かった。
ちなみに推しの平井くんの迫力もめちゃくちゃレベルアップしてて、これが18歳の伸びしろ……末恐ろしい……となりました。

推しを観に行った舞台だったけど、推しを抜きにしても本当に最高の舞台でした。

【舞台】ビヨスパイ〜消えたアタッシュケース

@こくみん共済coopホール スペース・ゼロ

BEYOOOOONDSメンバーのビジュと個々の演技は良かったです。"個々の"演技は。

ちょーーっと脚本と演出……?
冒頭で「日本は西と東に分断、西は自由国家、東は軍事国家……」と始まった時点で「帰ろうかな…」と思いました。帰ればよかった。
笑いどころがぼんやりしたコメディ、ほぼ全員でごちゃごちゃ乱闘の殺陣複数回(さすがに飽きる)、全くバックボーンの見えてこないキャラクターたちによるお涙頂戴パートの連続、予定調和のご都合主義……これ完成稿なんすか……?
(と思ってたら観た日より後に設定の修正があったみたいですね。本当にそれでええんか脚本?)

直前に2週間以上浴びてたのが超超超超超絶技巧脚本であったことが完全に裏目に出てしまった。
おかげで浮かれきってた心は通常営業に戻れましたが。

こんな薄っぺらい劇やるくらいならアラビヨ再演してほしい。完全版待ってるよ……。私は一生アラビヨと森ビヨの亡霊です。

【舞台】華Doll* THE STAGE -Another Universe- Part.II

@配信

前作が確かアニメイトシアターの杮落とし公演で、光の演出が本当に素晴らしい劇場だったのでできれば現地か全景で観たかったんですが、ぼくプリと期間丸かぶりでして。
心の余裕がまっっっっっったく無かったのでディレイ配信のスイッチングで観ました。

は、陽汰〜〜〜〜〜〜〜〜;;;;;;;眞紘〜〜〜〜〜〜〜〜;;;;;;;;;;
前半、陽汰が座長じゃないんですか?と思わず言ってしまうくらいには水瀬さんが素晴らしくて。でもしっかり後半眞紘オンステージになりましたね。凄いっていうか怖かった……北出さん、絶望の演技が本当に……乾いた笑いとか特に……現地で観たかったな。

ただ脚本が関さんじゃなくなったのがだいぶ響いてるような気はしました。関さん、いつの間にか原作のライターではなくなっていたんですね……。
あとアンサンブルが半減していて演出にあまり関わっていなかったのも残念。前作よりちょっと贅沢感が少なかった。

【舞台】きっと、私UFOを見た。

@配信

なんで1回しかやらないの〜!?って思ってたらこれは舞台よりライブの括りだった。お祭りだ〜〜〜!!!

とはいえ劇としての完成度もさすが。どのコントも面白かったけど私は孤島ゲームがめちゃめちゃめちゃ好きです。
旗揚げ公演の頃から25年もずっとS(すこし)F(ふしぎ)コメディを作り続けているって私には全然想像つかない世界で、すごいなあと思うと同時に嫉妬しまうわけですが……
まだまだ新参で観れていない作品もたくさんありますが、26年目もその後も本当に楽しみです。25周年おめでとうございました!!!

【舞台】ハロー、妖怪探偵社

@小劇場B1

行ったのが公演期間終盤だったので「優しい舞台」との口コミをこれでもかというくらい見ていたのですが、予想を上回る優しい舞台でした。

善雄善雄さん脚本の舞台を観たのはこれが3本目なんですが、全部、とにかく優しい……。
「ザ・プレイボーイズ」なんて劇団名ですが児童文学の世界だと思っています。心が洗われる。

劇中、私のこと演じてる!?と複数のキャラクターに思わされました。私も小中学校は特に協調性というものがわからない尖った人間だったので……。
カテコで明転したらべちょべちょの顔面見えちゃう距離の劇場でこんなん勘弁してくれよ。

優しさを忘れてしまった時には上映台本を読み返したいと思います。

【舞台】朗読劇 エダニク

@座・高円寺2

ぼくプリで気になった伊藤さんの他のお芝居観たい!!!と思って行ってきました。ハイステでは大変お世話になりました(?)猪野くんとの回。新木さんもお久しぶりでした。

お三方の掛け合いがめちゃくちゃテンポ良くて、ちょっと長めのコントを観てる気分でもありつつ、コミカルな中のスパイスの加減が丁度良くて、良い演劇を観た……という満足感でいっぱいでした。
背景の使い方もかっこよかったな。

余談ですが、観劇後に某イタリアンを予約していたので、同行者と「食肉工場の話でしょ?お肉食べる気分じゃなくなったらどうしよう……」って話してたんですが、焼きそば!!お肉!!いっぱい食べるぞ!!!のテンションで結局野菜と魚もりもり食った。どうして……

更に余談ですが、朗読劇って今まで嫌な記憶(内容じゃなくて座席が舞台近い&高い&横長の最前端で演者が座りっぱなしだから首動かせなくて死んだ)がこびりついてたんですが完全に払拭できましたありがとうございます。このブログ最初から最後まで余談しか書いてないな。

まとめ

映画あんまり行けなかったので12月は映画強化月間にしたいです。